お母さんが大好きです。
2010年4月13日
キン ラ アウンさん
14歳 ビルマ族 仏教徒
--学校生活はいかがですか
とても楽しいです。英語の勉強が好きです。
ミャンマーは遊ぶことが少ないので縄跳びや英語しりとりをして遊んでいます。
--それでは少し英語で話しましょうか。
はい!
(このあと簡単な英会話をしましたが、日本の中学3年生程度の英語力があるように感じました。私よりも確実にうまかったです...)
--家族について教えてください。
お父さんは村で農業を、お母さんはこの学校の先生なんです。
私は5人家族の末っ子です。
家では水運びと食事の手伝いをします。お母さんが一番大好きです。お母さんの役に立てることなら何でもします。
--お釈迦さまへのお祈りはやっぱり1日2回?
はい。朝と夜にお祈りします。時々眠たくて忘れてしまうこともあります(笑)。忘れるのは本当に時々ですよ。
--将来の夢を教えてください
英語にとても興味があります。興味があることは英語でノートに書いています。英語ができれば沢山の人としゃべることができます。色々なことを知りたいので英語を勉強して将来はガイドになりたいです。
--ミャンマーではいじめがないそうですが、どうしてでしょう?
ミャンマーでは、子どものころから仏教の教えを守って生きることで良い人生になるということを教えてもらっています。もちろん小さな子どもには難しすぎる話は、先生が歌にしたり詩にしたりして教えているんです。
(ここでキンさんが子どもに教える歌をうたってくれました)
♪悪いことは
お酒を飲んでいる人
人をいじめている人
悪い気持ちを持っている人と友達にならないで
友達を選ぶ時は良い気持ちをもった人と友達になってください
悪いことをする人は、仲間を作りたがるけど
そういう人とは友達にならないこと
先生の話をよく聞くこと
毎日お釈迦さまの教えを守って
お釈迦さま、お坊さんたち、先生、お父さん、お母さんの5人が
自分の中で一番大切な人だと思ってすごしましょう
自分の気持ちの中で
何か悪いことをしたいと思った時は
5人の教えを思い出しやめてください
それが幸せにつながります♪
こういう歌を小学校の小さいうちから勉強します。
「いじめ」は仏教でも、お坊さんからも、先生からも両親からもいけないことだと習っているので絶対にやりません。
--素晴らしいですね。キンさんから日本の子供たちに伝えたいことは?
いじめや不登校の子どもたちがいると聞き驚きました。
自分が勉強する年齢の時は勉強が一番大事ですから学校に戻ってくださいと言いたいです。
いじめをした人とケンカをしないで、何が必要か考えてほしいです。
いじめをした人はもしかすると本やノートを持っていないのかもしれません。あなたがもし本やノートに余分があれば貸してあげてください。家の食事に誘ってあげてください。相手の気持ちになって考えればいじめは長く続かないと思います。気持ちを強くしてください。
私にこのようなことを聞いてくれてありがとうございます。
日本について知っていることを教えてください
島の国で、とても近代的だということです。いつか実際に日本に行ってどんな国なのか見てみたいです。日本の同じくらいの年の人たちと話がしてみたいです。
--日本の歯医者さんにメッセージをお願いします
遠い国からミャンマーのことを知ろうとしてくださって心から感謝します。
校舎はとても大切なものです。学校建設への協力をお願いします。
ずっと良い関係が続けられるようにお祈りしたいです
とてもハキハキとした明るい女の子でした。将来の夢を語るキラキラした目が忘れられません。きっと夢をかなえることができるでしょう。
【学校紹介】シャン州 エタヤー高等学校 この学校はタウンジーの町まで車で約45分にある、ニュータウン。親の職業もばらばらで、農村のような団結力を持つのが難しい点があるそうです。 学校は非常にきれいに使われており校庭もピッカピカです。