日本の歯科医師に感謝します(ミャンマーの歯科医)
2010年4月 5日
夫:Dr.クン ゾウ ミー (タウンジー町の開業医)
妻:Dr.ドゥー キィー タァー ヌエ (政府の歯科系の研究者)
歯医者さんにも聞きました
--シャン州の中心タウンジー町の歯科医院について教えてください
(クンさん)ライセンスを持っているのは28名。実際にクリニックをやっているのは10名くらいです。歯科医師の数はミャンマー全体でも3000人程度なので人口をカバーすることはできません。
--ミャンマーの歯科医師会制度について教えてください
(クンさん)ミャンマー歯科医師会の下にタウンシップ(群)の歯科医師会があります。ここはタウンジー支部になります。歯科医師会では新しい技術の勉強や、地域での珍しい症例をシェアしています。
--村人の歯科診療について教えてください
(クンさん)村人には歯の教育が十分でないので、本当に歯が悪くなるまで病院には来ない。治療に来た時は歯を抜くしかない状態のことが多いです。
村にはクリニックはないので町の医師が巡回するしかありませんが、奥地に行くための資金がたりません。それでもタウンジーの歯科医師会では週2回は貧しい人が多いタウンジーの西で無料の診断を交替でしています。
(ドゥーさん)政府の兵隊が村に行く時についていって村人の歯を見ています。
--歯科医師の収入について教えてください。
(ドゥーさん)私は月に8万チャット(約80ドル)です。10年勤めても9万チャットになるだけで給料は少ないですが、良い研究ができているので満足しています。
(クンさん)私はプライベートなので患者さん次第ですが、政府系よりはいいです。
--ミャンマーでも不要になった金属で「歯の妖精TOOTH FAIRY」プロジェクトができませんか?
(クンさん)リサイクルできる施設があるかどうかわかりません。それから、ほとんど人は安いものを選ぶので中国製の金属カップを使いますが、それにはおそらく金などが入っていないと思います。 1本の歯を埋めるのに日本製ならば6万から12万チャット(60ドル~120ドル)ですが、中国製は1万チャット(10ドル)です。
もうひとつ、金属をかぶせた患者さんは、ほとんどの場合その後治療に来ませんので取り外すことがほとんどありません。とても良いアイデアだとおもいますがミャンマーでは難しいかもしれません。
--歯の妖精TOOTH FAIRYに参加している日本の歯科医師にメッセージをお願いします。
ミャンマーのためにありがとうございます。村には校舎が必要です。私も村で勉強した後に町に出て勉強する機会をもらえたので歯科医師になることができました。
村の子供たちを良い環境で高等教育を勉強するためには校舎が必要です。良い勉強をして、素晴らしい若者が生まれてくるのを期待しています。支援は大変ありがたいです。
日本の歯科医師の方がタウンジーに来たら、治療のことなどを是非いろいろ話し合いたいです